猫の機嫌を理解することは、猫との良好な関係を築くために非常に重要です。猫は言葉を使わない代わりに、体の動きや声、目の表情など、さまざまなサインで自分の気持ちを表現しています。しかし、尻尾を振ることが犬と猫では反対のサインだったりします。ここでは、猫がどのように機嫌を示すのか、主なサインの特徴を解説します。
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目次
尻尾
尻尾は猫の感情が分かりやすいポイントです。位置や動きで機嫌を把握できます。
パタパタと振る
パタパタ尻尾を振るのは猫では不機嫌なサインです。人間の貧乏ゆすりや舌打ちに近い感覚でしょう。抱っこしたり撫でているときにこのサインが出たら一旦離してあげましょう。
ピンと立てる
満足していて機嫌が良いことを示しています。甘えてくる時や餌をおねだりしている時は尻尾を立てて近づいてきます。
尻尾を後ろ足の間に隠す
強いストレスを感じています。萎縮して降参の意思を示しています。尻尾で急所を守り、耳も寝ていることが多いです。
膨らんで太くなる
驚きや警戒心、恐怖を感じています。威嚇の態勢で鳥肌と一緒で全身を大きく見せようとしている姿勢です。恐怖と興奮で攻撃性が高い状態です。
立ったままゆっくり揺らす
狩りの状態になる姿勢で興味と興奮が混ざっている状態です。おもちゃで遊ぶ時なども楽しそうに尻尾を振ります。
眼
猫は顔に対して目の割合が高く、猫の可愛さの特徴のひとつです。瞳孔の大きさや目の動きに注意しましょう。
目を細めている
リラックスしている状態です。警戒心の強い猫ですが、眠たい時やリラックスしてる時に目を細めて寝る準備の状態です。細めているということは飼い主を信頼してくれている証です。
ゆっくりとまばたきをする
それは「信頼している」「リラックスしている」というサインです。これに応えて、飼い主もゆっくりまばたきすると、猫との信頼関係が深まります。
大きく開いている
緊張していると解釈できます。ただし猫が遊びたくて機嫌がいい時にも目を見開くので、目を開いているからといって一概に不機嫌とも言い切れません。何かに驚いたり、警戒している時に見られるサインもあります。
瞳孔の大きさ
興奮状態や恐怖、不安を感じているときにも瞳孔が大きくなりますが、周囲が暗いだけでも少ない光を取り入れるため大きくなります。また、狩猟本能が刺激されている場合もあります。
眼だけで判断せず、他のパーツと合わせて評価するといいでしょう。
耳
猫の耳の動きも、感情を表す重要な手がかりです。
耳が前方に向いている
好奇心を持っている、リラックスしているときに見られるサインです。
耳が横に寝ている
不安や恐怖、警戒心を持っている状態を示します。この時は静かに様子を見守ることが大切です。
耳が後ろに引かれている
怒りや攻撃性を示すサインで、この時に無理に触れると攻撃される可能性があります。
姿勢
すぐに走り出せる体勢ほど逃げる準備をして緊張していると考えられています。
体がリラックスしている
寝転がって体を伸ばしている場合、安心してリラックスしていることを示しています。
体を丸めている
警戒している、不安を感じているときに体を小さく丸めることがあります。特に、背中を丸めて耳を伏せている場合は、強い警戒心や恐怖を感じています。
体を膨らませる
毛が逆立ち、体を大きく見せるようにしているときは、恐怖や攻撃性のサインです。冷静に対処することが大切です。
少しリラックスすると香箱座りといって前肢をたたんだ座り方をします。1番リラックスしている姿勢は、横になりお腹を出している姿勢です。お腹は弱点なので、弱点を晒すということは安心していて機嫌がいい状態です。
鳴き声
猫の鳴き声の喜怒哀楽は人間と近いものがあります。
短い「ニャッ」
挨拶や軽い要求を示すことが多いです。機嫌が良い時によく見られるサインです。「やあ」のような軽い挨拶を意味する鳴き声です。
長い「ニャー」
要求や不満、寂しさを表している場合があります。特に餌を欲しがっているときや遊びを求めているときに見られます。相手の気を引きたい時の鳴き声です。
「シャーッ」や「ウーッ」
当然ですが怒りや恐怖を意味しています。威嚇と不機嫌からくる鳴き声で拒絶反応を示しています。
喉の「ゴロゴロ」
嬉しい時やリラックスしている時、満足している状態です。
しかし、体調が悪い時も喉を鳴らすことがあります。
まとめ
これらのサインを理解することで、猫の気持ちを読み取り、適切な対応ができるようになります。猫との信頼関係を築き、愛猫が安心して過ごせる環境を整えてあげましょう。